■2)案 柱の内部に隅肉溶接を施す補修案 | |||||||||||||||||||
作業手順
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![]() 図2)−1 |
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![]() 図2)−2 |
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この2)案は理論的には上述の1〜9までの手順で補修補強工事が出来るような気がする。しかし、4の穴から溶接棒を差し入れて柱頭・柱脚の内部に隅肉溶接を行うことは左右及び奥の3面は何とか溶接出来ても手前の面の隅肉溶接は不可能である。何故なら隅肉溶接は目視しながら溶接しなければならないからである。さらに、30cm角の狭い角型鋼管の内部で上向きの隅肉溶接を行うことは不可能であると鉄骨工場の技術責任者は言う。 コアブロックの内部に裏当金を付けることは出来るが、外部の隅肉溶接(脚長5mm)と共にコアブロックの板をガウジングしてグルーブ溶接をすると言う手順を4周次々に行う作業はこれまた非常に困難である。 7の超音波探傷で不良個所を発見したら、ガウジングして溶接し直すということも、言葉では言えても実際の工事としては不可能と言うべきであろう。 8,9の外ダイヤフラムの取り付けは出来るとしても、梁端仕口補強材を隅肉溶接で取り付けることは1)案で述べたような通しダイヤフラムと梁端の高さの不整合に目をつむっての強引なやり方であるから、果たして所期の強度が確保できるかどうか不安である。 以上の理由によって、この2)案は採用できない。 |
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